この記事を書いている2021年3月30日。
その数日前から、ニュースでも第4波という言葉が遂に出てきてしまいました。
昨年からの「禍」は人と人、人とWEBの関係性を加速的に、そして力を取り除いた後も元に戻らない可塑性の高いものに変えてしまったと感じています。
1年で「勝ち組」から「負け組」は起こりうる
「勝ち組」「負け組」
この言葉は好きではありませんが、これまでいわゆる勝ち組と言われていた企業がいくつも対岸に流されてしまうことも多々ありました。
年収規模などで言うと、航空業界などはその典型かもしれません。
2021年に入ってわずか3ヶ月ほどですが、希望退職の募集を発表した上場企業は3月26日現在で41社、募集人数は計9,374人で、前年同期の22社、4,327人の約2倍となっており、2020年よりも状況が悪化していることが伺えます。
その2020年は、業績の悪化を理由に上場企業93社が募集を行い、募集人数は18,635人にのぼったといわれています。
この数字は2011年の東日本大震災の翌年2012年の63社、17,705人を超え、リーマン・ショック後の2009年、191社、22,950人に次ぐ数字となり、窮状が如実に現れてきました。
募集に応じた、希望退職者が発表された企業をざっと拾っただけでも、
オリンパス 844人
青山商事 609人
デサント 124人
キーコーヒー 73人
カシオ 81人
ワタベウェディング 126人
セガサミー 729人
リクシル 965人
と、聞き覚えのある大きな企業が名を連ねています。
求められる「最適化」
検索エンジンをはじめとするGoogleのサービスも、かなり新しい日常に最適化されていて、情報を網羅するに辺り簡便性の高いものに変化をしていると感じます。
とはいえ、やはりツールが便利になって時短されても人の絶対的時間が増えるわけではなく、企業やお店は、まず「選ばれる競争」に晒されるていくわけですね。
EC黎明期、お店は初回購入の為にお客さんを煽りまくって買わせても、商品が届いたときの感動が伴っておらず、リピーターにならないことも多く見かけました。
ただ、当時は新規参入の母数がどんどん増える中でしたから、それでも良しとされていた時代はやはりあったのではないかなと思い返します。
でも、そんな時を逸して久しい今、それこそお客さんに対して「最適化」しなければならないと感じています。
だからといって、あるゆるツールやSNSを使えば良いというものでもなく、
「自分たちは誰と価値観や世界観を共有し、それを育てていくべきか」
を考え、実行していかなくてはならないと感じるようになりました。
これまでの「売る、買う」ではなく「一緒に生きていく」というような、少し大げさかもしれませんが、それぐらいの想いで事業を昇華させていかなければならないのではないでしょうか。
僕は、そんな企業やお店と親友になるべき人との接点を増やすためにSEOをしていると想います。
それも、誰にでも必要ということではなく、SEOがその方たちを結えるに最適だから必要とされた場合においてだけでいいんです。
そんなことでも、企業・お店と出会う親友が増えるなら、自分は誰かの役に立っている、と嬉しくなるのです。
桜が開花し、新たな門出を間近に控えた4月。
また目の前に大きくうねる先の見えない波がしぶきをあげて、あと少しで会えそうだった人たちとの間に立ち塞がってしまいました。
でも、できる限り強く明るく朗らかに、前を向いて歩いて行きたいと想います。