Clubhouseがつくる未来。音声SNSの可能性。

僕とiPhoneとClubhouse。

2021年1月下旬、日本国内のSNSでも突如沸騰しトレンド入りしたClubhouse。

当初はiPhoneのみのリリースで、1ユーザーあたりの招待枠は2人までという飢え感もあって、乗り遅れまいとするイノベーター、アーリーアダプターたちが色めき立っている様子は、招待枠がメルカリなどで取引される様子からも伺えました。

そして始まる「既にやっている」とSNS上でのマウント合戦。

幸いにも招待してもらえた僕ですが、一つ課題が。シンプルにiPhoneを持っていなかったのです。

元々流行に乗るのが苦手で、ひねくれ者というかマイナー厨な僕はガクガクする動きの時からずっと苦行のようにAndroidを使い続けてきました。

その当時も「iPhone持ってないの?」と鬼滅の刃のキメハラばりに、アイハラ?をしてくる人がいて、その人が大の苦手だったというしょうもない意地もあったのかもしれません。

ですが、晴れて?その人との縁も切れ(そこかよ)というか、Appleが独自の検索エンジンを開発している?という噂もずっとあります、サイトの見え方、あるいは今後想定されるSEOの仕様変更の中で、これはiPhoneを買わねばなるまいと年末から検討していました。

角ばっているiPhoneはかっこいいなーと思っていたので、小ぶりなiPhone12miniを手に入れ、無事にClubhouseにも参加することを果たしました。

「集客術」という移民もZOOMからClubhouseへ?

時を同じくして、SNSやアプリに
「ZOOM集客術で売上10倍!」
みたいな広告が割と頻繁に流れてきていました。

その広告主のコンサルタントにはなんだか見覚えが・・・。
あれ?
あなた、こないだまで「You Tube集客術」って広告、その前は「LINE集客術」って広告を打ってなかったでしたっけ?

多分、この人、数カ月後には「Clubhouse集客術」って広告打ってるだろうな。

僕も仕事の便宜上「集客」という言葉を使うこともあります。

ですが本質はだいぶ変わって来ていて、2020年の1年でそれは劇的に変わったなぁと思います。

もはや集客はお客さんを集めるんじゃなくて、
お客さんが集まりたくなる場所を創ることだと考えています。

SNSで直接お金を生み出すんではなくて、それは人の流れのきっかけと円滑にするもの。

先述の「○○集客術で年収○倍!」みたいな乱暴な誘い文句で無理やり集めるのは違うかなと。それも、その人自身の「集客術」なのでいいとは思います。

ですが、コロナ禍にあった2020年、オーガニック検索とSNSだけでサイトのアクセスが昨対から大きく伸びたお手伝い先のサイトに共通していたのは、

「わからないことがあれば、私に聞いてくださいね。あ、取り扱いもありますよ」

という雰囲気のサイト。「売る」よりも「繋がる」に重きを置いたサイト設計をしていました。

なのでお客さんも

「あ、じゃあこれください。今度友達も連れてきますね」

と言いたくなるような感じを創り出せていたと感じます。

Clubhouseは、この友達と参加したい感じも醸し出している気もします。
初期に2人紹介しかできないのは、MLM(連鎖販売取引)大国のアメリカらしいというか、2人紹介すれば広がる(やがて儲かる)を熟知しているというか。

日本人は「マルチ」「ネットワーク」「ねずみ講」が嫌いなひとが多いんですが、相反するように「流行りに弱い」という民族性もありますから、Clubhouseの加入のための飢え感は確かに見事です。既に芸能人や著名な企業家も多く、それらの人たちの話を聴けるという点も、アカウントがほしい!という状況を作り出していますね。

事務所の絡みもありそうな芸能人が初期から多数活用していることは、大手広告代理店の影もちらつきますが、いやそれはそうでしょうね。

それでも、人がわちゃわちゃ介する根底にあるのは、仲のいい人ともっと繋がりたいというコロナ禍で寸断された関係を紡ぎ直そうという心理かなぁとも。

Twitter黎明期、確かに「つぶやいたら売れた!」みたいな事例をたくさん聞きましたが、それに乗っかってみた人が今もTwitter使ってる話はほぼ聞きません。

Clubhouseが、一時はTwitterを駆逐するかもとまで言われたMastodonの二の舞にならないかもしれないのは、コロナ禍が人と人、人とWEBの関係を急速に変えてしまったことも一役かっているのではないか、とも思ったりしています。

Clubhouse @Sakocchi でやっていますので、もしよかったらフォローしてください。
時々、ECやSEO界隈の仲間とゆるゆると話していく予定です。

この記事を書いた人

酒匂雄二(さこっち)

株式会社ユウキノイン代表取締役。大阪府吹田市の生まれ育ち。大阪・関西を中心に中小企業、ECサイト(ネットショップ)のSEO、検索対策、WEB集客、SNS活用、コンテンツマーケティング、クラウドファンディング活用を支援しています。EC講座の講師やセミナー・イベント登壇もしています。
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