もくじ
2020年のGoogleコアアルゴリズムアップデートの振り返り。
2020年は1月、5月、12月に行われたGoogleのコアアルゴリズムアップデート。
2021年のコアアルゴリズムアップデートはいつ頃行われるのでしょう?
そして2021年のGoogleを中心としたSEO、検索対策の流れはどうなるのでしょう?
傾向と対策はあるのでしょうか?
と、対策という言葉を便宜上使うことがありますが、あくまでSEOは検索エンジン最適化として捉えていきたいですね。
2021年を占う前に、いまいちど2020年のアップデート関連の動きを振り返るとこんな感じでした。
1月のアップデート→3連休
5月のアップデート→GW
8月の世界的なバグ→お盆
9月の新規コンテンツが中々表示されないインデックスバグ→3連休
10月のサーチコンソールのリクエスト機能停止
12月のアップデート→歳末商戦最初の金曜日
と、連休や大型商戦にぶつかるSEO担当者にとって過酷なスケジュールでした。
12月のコアアルゴリズムアップデート直後、その後については下記のブログをご参照ください。
2021年最初のGoogleアップデートはいつ?
2021年も3月半ばに差し掛かり、そろそろ気になるのが2021年最初となる、次のコアアルゴリズムアップデートはいつなのか?ですね。
昨年のアップデートの感覚を見てみると
1月→5月=112日
5月→8月17日?(※)=104日
8月17日→12月4日=120日
と、平均112日間隔ということが仮説として成り立ちます。
※8月10日のインデックスバグは8月17日頃のアプデの調整中のトラブルではないか?という憶測を基にしています。
もちろん、こういった法則性はありませんが、例年3~4ヶ月間隔で実施されていることを考えると、12月から100日~120日後となると、そろそろと言えるところではないかな、と感じます。
そこから推察すれば、3月の末~4月の半ばまでにコアアルゴリズムアップデートがあるのではないか?と考えています。
ただ、毎回「仕様変更とアップデートは同時に行わない」というのが慣習ですので、モバイルファーストインデックス(MFI)移行後かな?と考えると
◎4月の上旬
○3月の下旬
△4月の下旬(昨年の動きに近い)
として心構えをして準備を進めています。
仮に予想が外れた!としても、怒らないでくださいね(;´Д`)
そういうことで乱れるのではなく、大切なのは最近のGoogleの動きを見ながら、調整の方向性を掴みながら、いつアップデートが来ても激しく浮沈しないサイトに整備しておくということが大事ですね。
なぜなら、Googleのジェネラルガイドライン(General Guidelines (Google Search Quality Rating Guidelines))、Googleの検索品質評価ガイドラインは長きに渡り不変であるから、です。
General Guidelines (Google Search Quality Rating Guidelines)
2021年上半期のSEOの流れ予測。
今後半年想定されている仕様変更などの一覧です。
1月・・・Passage Ranking【アメリカでは実装開始】
これまでの「このページは何が中心の話題か?」から「一文でもいいことが書いてあれば抽出できる」パッセージ=通りづらい小路すらも通り抜けてランキングに採用すると解釈しておくといいかもしれませんね。
3月・・・MFI強制移行 【2021年 最初のコアアップデート?】
スマホでアクセス不可、PC操作が前提のサイトはインデックスすらされなくなる。
スマホとPCの検索結果、順位はコレまで以上に差が出てくると思われます。
今回のアップデートはBERTの更に発展型、長文読解力に優れたアップデートがなされるのではないかと考えています。検索結果の一部で、検索意図の読み取りがかなり深堀りされている印象があります。
5月・・・コアウェブバイタル(CWV)のSEOシグナルへの実装【スマホ限定で確定】
LCP・・・「最大コンテンツの描画」の意味で、ユーザーの認識のページ表示速度を測る指標。
FID・・・「初回入力遅延」の意味で、ユーザーが第一印象として感じるサイトのインタラクティブ性や反応速度を測る指標。初回入力まで待たされる時間。
CLS・・・「累積レイアウト変更」の意味で、視覚要素の安定性を示す指標。ユーザーが意図せぬレイアウトのずれがどれぐらい発生したかを、独自の「レイアウトシフトスコア」で表す。
このコアウェブバイタル(CWV)に加え、
•コアウェブバイタル
•モバイル フレンドリー
•セーフ ブラウジング
•HTTPS
•煩わしいインタースティシャル、バナーがない
の5つを満たすと検索結果に☆のような手裏剣のようなインジゲータが付与されることも発表されています。
「CWVは同点決勝のタイブレイクの判定勝ちに使う」といったニュアンスの発表がありましたが、先の手裏剣マークが「安心、安全、速度や閲覧性に優れている」と周知されていけば、多少下位でもCTR(クリック率)は上がるとも考えられますので、取り組んで行くことに越したことはないですね。
2021年のSEOの心構え。
コアアルゴリズムアップデートは3~4回はあると思って臨む。
コアアルゴリズムアップデートに関しては、今年も3~4回は実行されるはずです。
昨年のコロナ禍で実施された5月のアップデートから12月のアップデートでは、中身がないコンテンツが評価されている、YMYL領域で怪しいコンテンツ、E-A-Tに乏しいコンテンツが上位にいるなど、まだまだ不完全である印象が強いです。
その辺りが是正され、評価されるべき実直なコンテンツが日の目を見ることを期待しています。
コンテンツはますます重要になる。
強調スニペットやナレッジパネルの表示傾向、ハイライトされる文字列などをみていると、日々、長文読解力が向上している様子が伺えます。 E-A-T、YMYLを重視する流れは強まることに違いはなく、また画像検索も飛躍的に向上していることを感じます・
特に画像検索では重複回避がなされ、ショッピング広告を除くと、同じ画像が検索結果に並ぶことがかなり減少していることが伺えます。数の暴力は通用しづらい時代になるのではないかと考え、量より質のコンテンツを心がけるべきと考えます。
表示速度は避けて通れない道になる。
ほとんどのサイトで検出されるCLSですが、これが検索結果に影響を及ぼすのは現時点では5%程度ではないかという予測もあり、直接的なシグナルとしては軽微と思いますが、インジゲータ実装ともなる、コアウェブバイタル、webの表示速度は無視できない流れになるでしょう。
これまでのような見た目がきれい、動いて楽しいサイトよりも、MFIやCWVに対応し、構造化データなどで、ロボットのクロールを助ける内部構造にまで手が届く制作会社が重宝されるでしょう。今後は制作会社にもSEOでテクニカルな部分も求められることが強くなると思います、それらに対応できないところは淘汰される可能性もあるかもしれませんね。
基本的なランキング要因は変わらず。
ブログ書くたびにまたかよ!と言われるのですが、それでもジェネラルガイドラインなどが大きく変わるわけではなく、さまざまな仕様の変更はあっても、基本のランキング要因が変わるわけではありません。
•ユーザーの検索意図に応えられる関連性も質も高いコンテンツを提供する。
•強調スニペットや構造化など検索結果でも視認性の向上するコンテンツを提供する。
•ウェブページを検索エンジンに正しくクロールしてもらうつくりで、適切にインデックスさせること。
などの仕様変更に対応していくことが必要で、このあたりに長けている制作会社や人材確保が、今後、中長期の生き残りの命運を分かつかもしれません。
2021年6月と7月に分けてコアアルゴリズムアップデートが実施。【2021年7月2日追記】
上記のように予想をしていたものの、実際に2021年最初のコアアルゴリズムアップデートが実施されたのは6月3日(日本時間)でした。
更に驚くべきことに、今回は7月の後半と分けて行われることが6月時点で発表されており、どのような順位変動になるのか気がかりでしたが、7月2日(日本時間)に後半のコアアルゴリズムアップデートの展開も開始されました。
6月と7月の所感は下記の記事でまとめています。