2021年10月15日頃までの暑さで、秋冬モノが売れない日々でした。
レディースのアパレルならコートやブーツなどの秋冬の装いが、
グルメ・スイーツでも、ご自宅でハロウィンを楽しんでいただきたいディナーセットなどのお取り寄せ商品の出足の鈍さを感じました。
大手ECショッピングモールでも、予告のなかったポイントアップが走らせられるなど、よほど鈍いのだろうなということを察する状況でした。
お手伝い先のECサイトでも、秋冬はジャンル問わず例年よりも2~3週間以上も検索数のボリュームが立ち遅れている商材が多数です。
下図はお手伝い先で、例年なら9月の下旬から検索数が増え最盛期に入る商材ですが、昨年の同時期では検索数の指数が60ぐらいの指標になっているのにも関わらず、今年は10月半ばを迎えてもまだ22。昨年の1/3です。
そこに明らかにグーグルの季節・時事性の検索意図の汲み取り進度が速くなることを感じる一方、8月、9月から「新しく書いたコンテンツが検索結果にインデックスされない!」
という声がtwitter上でも散見されています。
Google社員さんによる「ポリシーオフィスアワー」の10月21日の回でも、これに関する質問がかなり多かった印象です。
Googleの金谷さんのご回答によると、それらは不具合ではなく、
「そのコンテンツが検索結果に表示される価値を満たしてない可能性がある」
「コンテンツやサイトの方向性の見直しを」
ということが繰り返しされていました。
Googleは全てのコンテンツを検索結果に出すわけではなく、一定の品質の基準をクリアしないと検索結果に表示しないという旨のGoogle関係者の発言もありました。
より、コンテンツの質、E-A-TやYMYLの概念が強くなってきているのかもしれません。
お手伝い先でも、ここのところ検索順位が動いているサイトが多いです。
先日のブログ
「【登壇レポート】コンテンツSEOの成功事例!コロナ禍でECを伸ばした店舗の取り組みとは」
のオンライン番組でお話したことであり、これは個人の感覚的な話なのですが、たとえば、うどん屋のSEOできるところは「あ、多分そば屋のSEOもできます!」と言えたし、ある程度カバーできたのがこれまで。でも、今ではざるうどんとかけうどんでも別のSEOが必要で、それも春夏秋冬にコンテンツを用意しないと吹き飛ぶみたいなこともあるあるになってきていると感じます。
10月、どうしてもSEOではハロウィン、クリスマス、お歳暮に目を奪われるんですが、そっと先を観てみると、全然まだ先のバレンタインや父の日関連のワードが乱高下していることも垣間見ています。
2021年、多分年内にもう1回ぐらいコアアルゴリズムアップデートもあるのではないか?と感じていますし、そうあっても慌てないコンテンツ施策が必要であるとも考えています。
アパレルEC時代から、日本の気候・天気の長期予報は気にしていましたけど、南米の気候まで気にしないといけなくなるなんて思いもしなかったです。
日本では春も夏も長雨で秋は猛暑に泣かされましたが、お手伝い先では珈琲を販売しているところもありますが南米では2021年の7~8月の大寒波でコーヒー豆も高騰。ほんとむちゃくちゃです。
10月17日頃からの急な冷え込みとなり、初雪が観測される地域もありましたが、先述の立ち遅れた商材はじめ、秋冬に売れてほしい商材もようやく検索数が上がってきました。
平日にでもコンスタントに受注も入るようになりました。
秋、冬、これから売れるものが動いてほしいと願いつつ、この記事を書いています。
コロナ禍によるこれまでの常識が覆り、ECに追い風が吹いたと思ったら、Googleのユーザーの検索意図や季節の変化の汲み取りの早さによる変化が進化し、異常気象にと、これまでのデータをアテにしすぎていては少し怖い気もします。
お客さんとの交流、情報交換を密にしながら、ニーズ・ウォンツをより緻密に探っていかねばと感じています。