もくじ
2021年6月のコアアルゴリズムアップデートの続きが展開開始。
日本時間2021年7月2日AM1:00にGoogle SearchLiaisonのTwitterアカウントにより、6月の続きのコアアルゴリズムアップデート(broad core update)The July 2021 Core Updateの展開が開始されたと発表がありました。
前回、6月3日のコアアルゴリズムアップデートの速報、所感は下記のブログにアップしていますので、併せてご覧いただけると幸いです。
今回はコアアルゴリズムアップデートによる順位変動ですが、日常的なアップデートにより、大きな変動がある場合もありますので、こちらの記事も併せてご覧いただけば。
コアアップデートの発表から10時間ほど経過して・・・。
まだまだ展開が始まった直後で、公式がツイートしている通り展開完了(ロールアウト)まで1~2週間かかり、その間は寄せては返す波のようになりながら落ち着いていく。
そんな動きであることを踏まえつつとなりますが、発表から10時間後に順位を計測してみると、今回の初動は6月のアップデートと比較にならないほどに動いています。
あくまでツールの参考数字ですが、6月のアップデート後、今回7月の計測テスト用に撒いていたキーワード群が予想通り圏外からガンガン上昇し、ベスト3に飛び込むキーワードも出てきました。
最も、初動でこういう動きをしたものは大抵ロールアウトした後は中位に落ち着く傾向があることも確かです。
E-A-T、YMYL、コンテンツの質のこれまでを踏襲している印象。
キーワードの多少はありますが、これは各サイトの流入に繋がっている検索ニーズのあるキーワードに絞り込んでいるためです。
1:食品のECサイト
サイトは若く、ドメインオーソリティも低め。コンテンツマーケを開始して数ヶ月で70近いブログがドメイン配下に増えたサイト。計測300ワード中170で順位の上昇を確認しました。
昨年12月のコアアルゴリズムアップデートでは「いやそれはないやろ・・・」と、どう考えても品質の低いサイトの後塵を拝する不可解な下落がありましたが、今回それらを挽回した動きで、「○○+通販」といった購入などにつながりやすいDOクエリ(トランザクショナルクエリ)でも、楽天やAmazonの上位にインデックスされるワードも散見されています。
2:食品のECサイト
サイトは15年ぐらいの歴史。ドメインオーソリティも高く、コンテンツは数年前から更新を続けサイト規模も大きく、E-A-Tはかなり担保されていると思われるサイト。
200ワードで変動したのは30に満たず、順が下がった19ワードも1~2位の下落にとどまり、平常時の変動の域を超えないレベルでした。
3:医療系サイト
YMYLドンピシャのサイトですが、サイトは若く、ドメインオーソリティもあまりないと思われるサイトで、コンテンツもほぼ皆無。6月のアップデートでは上昇が多数あったサイトですが、今回は計測している110ワードの半分以上の59セットで下落を確認。
しかも下落幅も大きく、10位圏内から100位以下の圏外へ吹き飛んだキーワードも多数ありました。
4:医療系サイト
こちらもYMYL領域のサイト。サイト自体はそこその歴史ですが、昨年春からコンテンツの更新を精力的にこなし、医療系記事もエビデンスがしっかりしている、発リンクで記事の根拠を示しているなどしっかり運営してきたサイトです。
かなり専門性の高いサイトなので計測しているキーワードは少ないですが、1/3で上昇を確認。下落したのわずか1ワード、しかも1ランク程度という完全に無風状態でした。
と、動きの大きかったサイトいくつか紹介しましたが、E-A-Tがしっかりしていること、YMYLではエビデンスがしっかしりしているところが追い風のようになりました。
小さなサイトでも、しっかりとコンテンツを更新しているところは上位にインデックスされる傾向がありました。
先述している通り、昨年12月のアップデート後、低品質のサイトが上位に配置される納得の行かない状況が続いていましたが、今回のアップデート(7月2日時点)ではそれらが少し解消されたような印象も受けます。
2020年5月~2021年6月のアップデートを振り返る。
2020年からのコアアップデートは、2020年1月、5月、12月、2021年6月、7月と5回を数えます。サーチコンソールでは最長16ヶ月までの振り返りとなりますので、大きな動きが見て取れたサイトの比較です。
上図は2020年5月のアップデートでYL領域のコンテンツが急浮上し、12月に急落したサイトです。正直、5月から12月までは「これが上がるのか・・・」と半信半疑でしたが、12月にやはり過大評価が是正されたような動きでした。
なので12月で落ちたというよりは調整され、もとに戻ったという解釈をしていました。
5月のアップデートがいかに新型コロナウイルスの影響でYMYL領域が暴れたのかが伺えるグラフですね。
上図は一部YLに関するコンテンツを含むECサイト。2020年5月のアップデートで急浮上も割と早い段階で収束したことが伺えます。12月のアップデートでは微動にせず、平常時のアップデートやコンテンツのチューニングで徐々にアクセスを上げている動きをしています。
というように、YMYLだから、とひと括りにはできず、それぞれのサイト、キーワードごとに動きが異なるので、このブログを含む外部の方の記事だけで鵜呑みにせず、みなさんそれぞのサイトのサーチコンソールでしっかり計測と看視を続けていくことが大事ですね。
今回2021年7月のコアアルゴリズムアップデート直後の所感でした。
これから1~2週間後はしばしサイトのデータとにらめっこが続きますが、Googleの検索セントラルブログでも言及されている通り「コンテンツに集中」であることは間違いないですね。
「できるだけ優れたコンテンツを提供することに集中する」
やはり、これに勝ることはない!と感じます。近道も抜け道も裏技もない!
それがSEOの真髄ですね。