奈良県の地方創生事業も4年目~奈良の課題~
奈良県の地方創生事業に従事して早いもので4年目を迎えます。
今年度も頼もしいひとたちの支えをいただき支援事業を行っております。
ありがとうございます。

いま、奈良県のおかれている状況は決して芳しくありません。
大阪との最低賃金の差は126円。
一自治体あたりのふるさと納税の受け入れ額もぶっちぎり最下位。
県GDPでほぼ同じ宮崎県との差は約30倍です。
特産品としてそうめん、柿、いちご、日本酒などが有名ですが、ふるさと納税の受け入れ額は都道府県別でも46位です。(総務省: ふるさと納税に関する現況調査結果(令和7年度実施))
実は「大和(やまとうし) 」や「ヤマトポーク」など牛・豚もありますが、一般的な知名度があるとは言えない状況です。
一方で、個人企業の建設業や製造業は全国トップクラスということもひずみとなっている感を受けます。(総務省統計局:個人企業経済調査)
さらには奈良県の農業生産額はワースト3位。
東京、大阪という都市部に次いでなので実質最下位です。
南部に多くの山間部を抱えることから人口の99.5%が北部に集中し、南部の過疎化も深刻です。
奈良はいちご大国だった

そんな奈良がかつて全国トップレベルの生産量を誇ったのがいちごです。
2025年12月8日の日経新聞にもありましたが、クリスマスケーキのいちごが安定供給されるようになったのは奈良県が栽培方法を確立したおかげともいわれています。
しかし、そんないちごも、今や全国区になった「あまおう」「とちおとめ」などに座を奪われ作付面積が減少傾向に。
そうして奈良県が2011年に生み出したのが「古都華(ことか)」です。

栽培は奈良県に限定されているため、他府県への流通はあまりありませんが、糖度は平均で15度前後、中には20度に達するものもあり、市場流通のいちごの中でもトップクラスの甘さです。
古都華はふるさと納税にも多く出ておりますので、ぜひぜひ奈良の生んだ絶品のいちごをご賞味ください。
